スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

急須

緑茶を入れる時は常滑焼の茶色の急須を30年来使っていた。
勿論、壊れる度に買い替えていたのだけれど、大量に作られているのか、値段も手ごろなので 何も考えることなく三十年一日を繰り返してきた。


茶漉し部分がステンレスになってから久しいと思うのだが、
使っていくうちにステンレス部分に茶渋が溜まっていくのか目詰まりしてお茶がうまく淹れられなくなる。

左のようなタイプは茶漉し部分が籠になっていてそういう困ったにはならないが、お湯が茶葉を一回素通りするだけなので お茶が美味しく入れられない。

今までは、目詰まりする頃には壊れていたらしい。




割れたわけではなく、ステンレス部分の目詰まりで買い替える気にもならず、だたの茶漉しでお茶を淹れるという惨めな状態をしばらく続けたのち、常滑焼は卒業して全てが陶器か磁器で出来ている急須を買うことにした。

ネットで探してみると、これが結構なお値段。
「たち吉」を見たら、急須が軽く一万円を超え、それが売り切れていたりする。
格差社会が拡がっていますなぁ―

漸く高島屋の通販でその半額位のものを見つけ、決心の末 購入。


それがこちら。
陶器の網でお茶が美味しくなるのを期待したが、目の覚めるような違いはなかった。

時間差で生活クラブに下のような急須が登場。1800円位。


高い買い物をした後に似たようなものが安く出てくるという よくあるパターン。

でも形状が一寸違っていて注ぎ口が網になっている。


小さじ一杯分の茶葉を入れ、







湯を7分目まで入れ、右に左に急須を回してから開いた茶葉を沈め、






ゆっくりと茶碗に注いで絞り切る。






これは一人分を一回淹れたら茶葉を新しくする急須であった。

なかなか美味しいお茶が淹れられる。


現在、この急須で淹れたお茶に満足していて 抹茶を頂く必要もない感じになっている。