京都 2日目
二日目は午前中でほぼ用事が済み、後は観光となる。
もともと観光するとは思ってなかったので、ガイドも地図もなし。
持っていたのは山本容子の「京都遊び 三十三景」だけ。
和布でパッチワークをしていた頃は弘法さんと天神さんの骨董市に行って和裂を漁りたいと思っていた。弘法さんとは東寺、天神さんとは北野天満宮のこと。
数年前、東寺の帝釈天が上野に来た時は東京では大騒ぎの行列だった。
その帝釈天は東寺の講堂のあるのだが、倉庫に無造作に保管されてるようにたくさんの仏像とごちゃっと並んでる感じの写真が印象に残っていた。
京都駅のインフォメーションで地図と情報を仕入れる。
やはり講堂には国宝・重文の仏像が縦横にずらっと並んでいた。
只、倉庫収納のようだと思っていた並べ方は、立体曼荼羅をあらわしていることが判明。失礼いたしました。
東京でスターだった帝釈天は一番奥の端に…
日本一のイケメンの仏像と言われているらしい。
食堂には火災で黒焦げになり、国宝を解かれてしまった仏像。食堂の向かいには夜叉神像。と見ごたえ十分の東寺だった。
東寺の南大門前のバス停から208系で三十三間堂へ。
こちらは皆さんよくご存じ、千手観音1001体は質と量で迫ってくる。
しかし、手前の風神・雷神・二十八部衆・四天王像が仏像としては見ごたえがある。
そんなこんなで仏像鑑賞しているうちに冷えてしまったと宣う息子。
私は鴨南ばん、息子は鍋焼き
暖まったところで、舞妓さんのかんざし専門店、金竹堂を覗く。
はんなり、うっとり。
さっきの七条駅の道すがら、普通の町の和菓子やさんで(でも古くからある京都のお店という感じ)美味しそうなお団子も見つけた。こういうお店のお団子は絶対美味しい。一人なら買っていたかも…
また冷えないように六波羅蜜寺にささっと行く。
空也上人像がお目当て。
祇園四条駅に帰りがてら、ろーじの奥にある“裏具”というお店に寄り、デザインのたった絵葉書とご祝儀袋を買う。
そして京都駅へ。
仏像鑑賞の濃い半日であった。