スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

ちくわぶ

昨日(正確には一昨日)はおでん。
渋谷のFOOD SHOWで神茂のおでんが10%OFFだったので、購入。
OFFじゃないと買わない変な私。10%OFFって130円安いだけなのに。
10%OFFっていうことは、消費期限がその日ということ。
帰り道、コンビニの近くにあるお婆さんが一人で細々やってる八百屋さんで大根を買う。
老人になって買い物難民にならないように、こういうお店は大事にしたい。なるべく買うようにしたい。でも私が老人になった時、彼女はもういないだろう。心意気の問題だ。

神茂のおでんと一緒にちくわぶも購入。
最近、おでんの中でちくわぶが一番好き。
湯葉とか、生麩とかは以前から大好物だが、最近ちくわぶにも目覚めた。
なんだかこういうものが好きなのだ。

神茂のおでんを食べたら、他のおでんは食べる気にならない。
種を湯通しして、添付のだしを指示通り薄めて煮るだけ。その際、大根・こんにゃく・ゆでたまごちくわぶを足して煮る。蓋をせずに30分煮て出来上がり。
出来たてをすぐに食べるのが、今の私の好み。味があまりしみていない状態がいい。若い感じがいいのだ。ちくわぶも表面に味が薄く付いている熱々が美味しい。


 
ちくわぶは父が好きだった。
ちくわぶをどこかで見かけて、ちくわぶだけを買ってきて母に食べたいと言ったらしい。
ちくわぶだけ買ってきてどう料理しろっていうのよ。」と母は中っ腹だった。
いろいろ買い足して美味しく作ってあげればいいのに、と私はその時思ったものだった。
仲の良くない夫婦とはそんなものだ。

私の食べ物の好みは父の好みと似ているところがある。
ちくわぶもその一つになった。