スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

小川軒のランチコース

息子の就職が決まり、独立するので、そのお祝いということで、小川軒のランチに行った。
レストランの隣がケーキショップで生ケーキやレースンウィッチなどを売っている。
午前中にはケーキが売り切れてしまう事もしばしばで予約なしではなかなか買えないと聞いていたので、ランチに行くチャンスに、その前にケーキショップへ。
シュークリームとマロンロールケーキを3個ずつ買う。(せっかくなので…何がせっかくなのかよくわからないけど)

ランチコース。
先ずは乾杯。なのだが、ドリンクメニューがない。

夫は運転、息子は体調が理由で皆アルコールはパス。
ソフトドリンクで乾杯。口頭の説明の中から私はフレッシュオレンジジュースにする。
これがほんとに生のオレンジを絞ったオレンジジュースで、メニューがなかったこと、アルコールをどうするか私には聞きもせず、アルコールはいいです。と夫が言ったこと、は相殺される。




パンにバター。
バターの入れ物もOGAWAKENのネーム入り。

先ずは、前菜5種。
よくあるワンプレートの前菜盛りかと思ったら、一皿一皿かなりの量で出てきた。


半熟卵のトリフがけ
いきなり玉子一個出てきて一寸びっくり。


温野菜。
薄味で野菜の味も食感もきちんとあり、地味ながら本日のベストの一つ。
このお皿はもしやマイセンでは?
やはりそうだった。
ブルーオーキッド。


ヒラメのカルパッチョ
コリコリのものすごく鮮度のいいヒラメでソースも美味しく絶品。
本日のナンバーワン。
息子曰く、
カルパッチョとは赤身魚の料理で、白身魚カルパッチョとはいわないそうだ。


白魚のから揚げ。
程よい塩味でカラッと揚がっている。
お酒が飲みたくなる。
これもなかなか食べられない逸品。


私と息子はメインディッシュを魚にしたので牛タンのコンビーフ巻。
夫はメインディッシュを肉にしたので舌平目のホワイトソース焼き。
芸が細かい。
でも私は舌平目でもよかった。
全部魚でもよかった。
この牛タンの一皿が本日一番?なのだった。


前菜の次のコンソメスープ。
でも私の知ってるロイヤルコペンハーゲンとちと違う。
なんだかぽってりしてるし、真っ白じゃない。
グレーががってる。


何だか器が気になってきた。
メインディッシュの舌平目のムニエル。
この器はわからない。
食べ終わってお皿の裏を見る。


メインディッシュについてきたサラダ。
こっちは一目瞭然、ジノリのベッキオホワイト。
いや、レタスはオリジナルのマヨネーズドレッシングで和えてあり、細かく刻んだ大葉のトッピングも絶妙だった。


ワインゼリー。
ローゼンタール。(裏を確認)


チョコレートスフレとアイスクリーム。
スフレのお皿はアラビア。(裏を確認)
これも今は製造されてないんじゃないかと思う。

そしてアイスクリームについてはかなりのエピソードが…

昔、家庭で作った手作りアイスクリームと同じ味がして美味しい。と食べていたら、息子がハーゲンダッツじゃないかと言う。
まさか、自家製アイスでしょ?と言ったが、
彼は自家製かどうか聞きたい様子。
そこはおばさんの私が「アイスクリームは自家製ですよね。」と聞いてあげた。
すると、なんとびっくり。
帰ってきた答えは いいえ。
「申し訳ございません。アイスクリームは自家製ではなく…」
ハーゲンダッツ?」と息子。
「お分かりなってしまいましたか」とお店の人。
正直なことで…
これだけ気取ったお店でハーゲンダッツのアイスクリームが出てくるのはちょっと笑えない。
笑ったけど…

息子の曇りのない舌の確かさに感心する。
ほんまもんのグルメに私が育てた?



紅茶と金柑の甘露煮。
紅茶のカップロイヤルコペンハーゲン。(裏を確認)
でもこれはブルーフラワー。
現在のロイヤルコペンハーゲンでは製造していない。
やっぱりアンティーク。
金柑のお皿はレノックス。(裏を確認)
これもアンティークのにおいがする。
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いろんなメーカーのブランド食器が次々と登場し、しかも年代物。
その上に美味しいお料理がのってる。

かと思えばハーゲンダッツも使っちゃう。

面白いお店だった。

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玉子丸ごと一個、トリフ、自家製マヨネーズ、アイスクリームと普段食べつけないものを次々食べたので、私のおなかはびっくりしたようで夕食はパス。

お土産のケーキだけ頂きました。