スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

赤福三昧

10月3日
毎年恒例、名古屋へお彼岸過ぎにお墓の掃除へ行く。
名古屋市は戦後、都市整備計画の一環として市内のお墓全てを平和公園というところに一まとめにした。
そもそも、私は、生きている者の効率のため、そういうものをひとつのところに集めて澄ましているのが好きではないが、夫の実家のお墓についてとやかく言っても仕方がない。
当お墓のあるずらっと墓石が並んだ段の上の段に焼却スペースがあり、そこで燃えなかったガラスや石を担当者が投げ捨てるらしく、当お墓のうしろはガラスや石がごろごろし、さらにお彼岸のお墓参りの人が弁当の空箱やペットボトルを焼却スペースに捨てるので、燃やす前に風で飛んだ物の吹き溜まりになっている。
お彼岸にお寺さんがお供えしたお花も吹きさらしの丘なので、すっかり枯れたままだし、先ほどのゴミを片付け、回りを掃き、水をきれいにし、お花を新しくしてお線香をあげてお参り。お彼岸過ぎに行くことの意味はあるのだ。


お墓参りが済むと私のFREE TIMEが待っている。
以前は名古屋市内で遊んだり、美味しいものを食べたりで日帰りしていたが、名古屋から伊勢へ1450円で行けることがわかり、昨年は伊勢へ周って一泊してきた。

今年も伊勢へ周ることにした。昨年は決めたのが直前だったので素泊まり2000円のゲストハウスに泊まったが、来年は還暦を迎えようかという人の泊まるところではないと反省し、今年は神宮会館を早めに予約した。

お墓参りの後、熱田神宮
名古屋に来て、ここははずせない。




参拝後、御神印を頂く。(御朱印のこと)…今年、遅まきながら奈良の旅から始めた御朱印帳なのだ。
あつた蓬莱軒により、鰻とご対面したいのはやまやまだったが、近鉄急行の時間があるので名古屋駅へ直帰。
多少の時間はあったので高島屋B1の赤福赤福氷を頂く。



10月3日で販売終了。最終日にぎりぎり間に合った。

近鉄急行で名古屋から伊勢へ


神宮会館は内宮の近くにあるので、3日に外宮のお参りを済ませたい。
4時過ぎ、伊勢市駅着。けっこう土砂降り。
ロッカーに荷物を預け、身軽になって外宮へ。
雨と時刻のせいで人は少なく、足早に正宮・多賀宮・土宮・風宮とお参り、御朱印も頂く。お宮の5時の終了に間に合う。

神宮会館はバストイレなしなれど、12帖一間の畳の部屋。大浴場でゆっくりお湯につかる。
夕食のデザートはイチジクのコンポートだった。


今年は名鉄百貨店のキハチでイチジクのショートケーキを食べなかったなぁ、とぼんやり思う。

伊勢神宮は朝5時から夕5時まで。

朝、5時半には会館を出て、内宮へ早朝参拝。




正宮・荒祭宮をお参り、御朱印を頂き、風日祈宮へ。前日と違い、ゆっくりと内宮を周る。
宇治橋から五十鈴川を望むと水鳥とカワセミ
おはらい横丁も人気(ひとけ)はなくお店一つ一つの所在が良く分かる。おはらい横丁の入り口にある赤福にも今回気が付いた。(お店はまだ開いていないのだが)
小学生の時、家族で内宮にお参りした。内宮を出たところのお茶屋さんが赤福だった。赤福の前は広々していた。今は内宮の駐車場。
おはらい横丁中ほどの赤福本店は早朝参拝の人のため、5時から開いている。
せっかくなので赤福餅で一服。



赤福から見える五十鈴川に小鷺。

神宮会館にもどり、朝食を頂いて、8時にチェックアウト。
会館前からバスで月讀宮へ。



ここは伊勢神宮の中で自分のお宮と勝手に決めているお宮。
月讀さんの前で暫し佇む。
お参りし、御朱印を頂く。

参拝後、五十鈴川駅へ向かい、伊勢市駅へ戻る。

電車の時間までたっぷりあるので外宮前の赤福で一服。
ここでは冷やしぜんざいを頂く。



季節限定で10月7日までのお品。
かき混ぜながら頂く。
かき混ぜると大粒の小豆がいっぱい。

伊勢市駅からJRで滝原へ。
瀧原宮へ行く。元伊勢と言われているところである。
滝原へ行く電車(紀勢本線)が3時間に一本なので昨年は諦めたところ。
今年はここに照準を合わせた。
伊勢から多気は急行みえ号だが、多気から滝原は紀勢本線でワンマン列車。
のんびりした鉄道の旅はそれだけでも贅沢だ。

滝原駅から地図を頼りに歩いて20~30分、瀧原宮へ。



瀧原宮には1時間半くらい滞在できた。
瀧原宮から北へ6㎞のところに瀧原宮ゆかりの多岐原神社があり、そこへ行く道が熊野古道だと知る。来年の楽しみがまた一つ増えた。

列車を乗り継ぎ滝原ー多気ー津ー名古屋。
名古屋の新幹線乗り場のキオスクでお土産に赤福餅を購入。
そしてぷらっとこだまで帰路に着いたのだった。