スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

お菓子のレシピを一部断捨離

きっかけは紅玉の季節に毎年焼いていたりんごブレッド。
今年も生活クラブから紅玉が2週連続2kg届き、生食では追い付かず、久々に焼いてみました。
レシピは有元葉子さんの「イースト発酵なしのお手軽パン」に載っているもので、楽に失敗なく美味しくできるので毎年恒例にしていたのですが、今回は大失敗!!
原因はベーキングパウダーをアルミ(焼きミョウバン)の入ってないものに変えたからでした。アルミを摂取する弊害については以前から気にしていて、アルミ鍋・アルミ箔は使わないようにしているし、水も清浄器でアルミを除去しているつもり。でもベーキングパウダーに入っているとは最近まで気が付きませんでした。アルミの入ってないベーキングパウダーを購入し、今回初めて使ってみました。
ベーキングパウダー以外はいつも通り。新鮮な紅玉を使い、どんない美味しくできるかと楽しみに、出来上がりを型から出してみると、一見いつも通りに出来て様でしたが、中はべちょべちょのボロボロでした。いやぁアルミのおかげで美味しくカラッとしてふんわりしたケーキ(ブレッドといいつつほぼパウンドケーキのようなもの)が焼けていたのですね。
アルミの威力には驚くと同時に恐ろしくなってしまいました。こんなものを何も知らずに、何の疑問も持たずに使っていたかと思うと…

愛国ベーキングパウダー・市販の天ぷら粉とホットケーキミックスをまず捨てました。
お菓子作りに随分ベーキングパウダーを使ったなぁとぞっとしつつ、手持ちのお菓子のレシピでベーキングパウダーを使うものを捨てることにしました。
新聞や雑誌・料理本のお菓子のところのレシピの切り抜きや人から教えてもらったレシピなど随分ありました。


前述の本もほぼ全てのレシピにベーキングパウダーを使用。何にも疑っていないのが良く分かります。大原照子さんのケーキの本も蒸しプリンとムース以外は全滅でした。辻口さんとか鮫島さんのレシピにはベーキングパウダーが出てこない。クッキーの粉にこだわっているような(クッキーにはクーヘンという小麦粉を使うこと、となっているような)お菓子作家さんもベーキングパウダーは全く使っていませんでした。年代にもよるし、プロか、アマに毛の生えた料理研究家かの違いにもよるのでしょうが、人が口にするものへの意識の違いがはっきり表れていてvery impressiveなのでした。

中学生の時に初めて買ったお菓子の本も駄目かなぁと思ってみてみましたが、
焼くお菓子が半分以下のこともあり、ベーキングパウダーを使ったものは2~3種類といったとこでした。44年前の方が、ベーキングパウダーなど使わす、一寸下手なお菓子を作っていたわけです。




この本で作ることもまずないし、これは思い出本として大切に取っておきます。

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ケーキを焼くのにベーキングパウダーをを使わなくても、玉子を卵黄と卵白に分けて泡立てるとかで済む話で、
結局、「失敗しない」とか 「手軽に」とか 「安く」のためにアルミが使われ、巡り巡って私たちの首を絞めるわけです。

何か世の中のいろいろの問題とも通じますなぁ。
…マンションの偽装問題とか…