スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

富澤商店のお菓子の実演・初参加

田園調布の富澤商店では一月に一回、お菓子作りの実演をやってます。

以前に和菓子の作り方の実演があった時、(その時は2~3か月に一回ぐらいだったように思いますが、)
行きたかったのに行かれず、
後でお店の人に「盛況でしたか?」と尋ねたら
「4~5人のお客様がお見えでした。」とのお答えで、
少人数で地味に開催されているものだと思っていました。

昨日は6月の実演日でした。
レモンとポピーシードのケーキ。
私は初参加。
始まる時間きっかり14:00に到着すると、レジ横の狭いスペースに15人くらいの人だかり。
もう、若いお姉さんのデモンストレターが話し始めていました。
やっぱり、こういうメニューは人気なのかしらん。と思いつつ人の頭越しに実演を拝見。

💛最前列に明らかに田園調布マダムといったおばあさんがお二人。(最前列二人だけ座るスペース有)
とりわけおひとりが、マギーか花菱かといったワンピースにヴィトンのバッグ、といういでたちなのでした。
笑っちゃいました。
実演が始まり、お姉さんが卵をミキサーで泡立て始めます。はじめは順調でしたが、説明しながらがまずかったのかミキサーの軌道がずれて卵が飛び散ってしまいました。
アアーッ!ヴィ、ヴィトンのバッグが…


お姉さんが仕上げのアイシングをケーキにかけてる手元をスマホで慣れた感じで撮影している人1人。ああこうやってブログに載せるのね、と感心。私が提供できるのはその日もらったレシピのリーフくらい。


ポピーシードのケーキはちょっと前流行っていたチアシード入りのクッキーやパンのイメージで、見た目も似てるし、食感のプチプチした感じも似てます。たぶんそんなところがヒントだろうと思いました。ポピーシード(つまりけしの実ね。)はカルシウムが豊富で女性の健康にいい、とかなんとか説明するお姉さん。健康にいいことがしたいのなら、卵やバターやお砂糖をこんなにドバドバ使うケーキなんて作りませんよ。と心の中で突っ込みながら…試食をいただきました。

それにしても実演の進行の手際は見事でした。
まず、焼きあがって冷ましてあるケーキに仕上げのアイシングをかける作業から始まり、ピスタチオ、レモンの皮のすりおろしを振りかけるのですが、
アイシングはレモンを絞るところから作り、レモンの皮もその場ですりおろし、レモンの爽やかな香りが一面に漂い、いい気分。
すかさず、すりおろしの道具が優れものであることに言及。(1ツ¥3000)
出来上がったケーキをまず見せて、それは後ろでベテラン店員が試食用に切り分けている間に、ちょっと地味で退屈な本題のケーキ生地つくりとなったのでした。
焼き型も普通のパウンド型ではなく、アルタイト食パンケーススリムを使い、デモンストレーション台の横にさりげなく2~3台(1台¥1500くらい)、ポピーシード数袋と一緒に置いてありました。
デモンストレーション終了後、型もシードもササーッと売れてしまいました。