スペキュロス的食メモ

”食べること”に興味あり。食から季節や文化を感じながら暮らしたい。

お菓子の意匠-②-見立てし千波に鶴翳しるす

お菓子の意匠について
和菓子のセンスはすごいなぁと改めて感心したのは
鼓月の千寿せんべいでした。
 
ここにご紹介できることを大変嬉しく思います。(なーんちゃって 皇室の人みたい)
 

 
「見立てし千波に鶴翳しるすは千寿の兆」
とお菓子の説明にあり、
 
洋風せんべいとでもいう感じの丸型のヴァッフェルの凹凸を 波に見立て
その上に“ちょん”と印したこげ茶の焼き目?を 波の上を飛ぶ鶴の影に見立てているのです。
 
この抽象への飛躍力というか
想像力の豊かさには
このお菓子のおいしさも加わって
本当に感動しました。
(病み上がりに出会ったお菓子なので、もう十年以上も前のことです。)
 
最近この千寿せんべいに良く似た商品をあちこちで見かけますが、
私は、鼓月がオリジナルだと思いたいです。
 
先日、息子が京都のお土産に鼓月の“華”というお菓子を買ってきてくれました。
(私が、鼓月の千寿せんべいが好きだとわかっていたらしく)
 
こちらは意匠は普通でしたが、味は千寿せんべいと同じく美味しいお菓子でした。